山行記録

HAPPY BIVOUAC

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夏の八ヶ岳-テント背負ってひとり縦走(夏草峠〜観音平)

2009.08.23

■1日目-茅野駅(バス)→麦草峠〜白駒池〜中山峠〜東天狗岳〜根石岳〜夏沢峠〜オーレン小屋(テント泊)

前夜パッキングしてたら、ザックのショルダー部分右側の本体との付け根のところが半分くらいちぎれているのを発見して愕然となる…オイオイ
たいして使ってないのに…
調べてみたらこのメーカー近頃金儲け主義に走ってるだのなんだのと否定的な書き込みが多い。このへたれグレがっ!!
一日延ばそうかとも思ったが、そうすると行程がかなりハードになるので、以前ヘッドフォンのパッドを修理したときに使った麻紐の残りで補強して、あとはなるべく重心を左寄りにして右側の負担を減らしてやれば何とかなるだろう、ってことで寝た。
…寝れない。
元来ビビリで、そのうえ過度の妄想にとりつかれるきらいがある僕は、あらぬ事を想像してしまって全然寝付けなかった。

というわけで、予定より一時間も早く起きて朝食を済ませ。5時前に家を出た。
早く出れば早く着くというのは電車の本数の多い都会だけに通じる話で、結局この日も乗り換えの数だけ増えはすれど、結局最後は予定していた電車に乗って茅野駅に着いたのだった。

車窓から見た八ヶ岳
案内所で麦草峠までの切符を買う。
出発までまだ小1時間ほどあるので、今日の昼ご飯になるものを買っておこうと周辺をぶらつくが、駅前に店らしきものはない。線路を渡ってみるが閉まったコンビニがあるだけ。
通りすがりの自転車に乗った中学生が何か察したのか、「この辺はナニもないから…」と囁き合って過ぎていった。探すだけ無駄か…
駅の中に何かなかったかと戻ろうとするとちょうどタクシーのおじさんが出てきたので訊いてみる。すると10分くらいのところにコンビニがあると行って、たぶん近道だろうを教えてくれた。残り30分。やや早足で歩く。向かいから来た子に念のためもう一度訊くとすぐ近くだと言って指さしてくれる。
発見!500mlの水とおにぎりと菓子パンを買ってまた早足で引き返す。まだバスは来てなかった。ほっとしてベンチでおにぎりを食べる。近くのひともなんか食べている。すぐ後ろの建物の中を覗くとちょっとしたスーパー的な…

10:25頃バス出発。
割といい年のギャル集団が居たので、後ろの席はまずいと思いちょっと窮屈な前のひとり掛けに席を取る。
これがアタリで、出発して間もなく賑やかな後ろの方からいろんな食物のニオイが香水の香りと混じって漂ってきた。あぶね、後ろにいたら酔うとこだったよ…

細い峠道をバスが高度を上げていく。後ろにバイクや車が溜まっていく。隙を見つけてバイクはひときわ甲高いエンジン音を響かせて抜いていくのだが、たまに前から来たバイクや車なんかとぶつかりそうになっていてこっちがひやひやしてくる。狭くて曲がりくねってるから道を譲る場所もなくて、バスの時間がわかってればね…と、後方に溜まった車を眺めやる。

11:30頃麦草峠着。
登山口の方へ歩き出す。後ろから「わ〜、高原って感じぃ〜」

歩き始めてすぐに丸山方面と白駒池方面に分かれる分岐。水を補給するため少々遠回りの白駒池方面に向かったのだが、バスで降りた人たちのほぼ全員が丸山方面に行ったようだ。なんか間違っちゃった?と不安になる…

遊歩道みたいな道を行くと車道が近づいてきて駐車場っぽいのが見えてくる。道が急に賑やかになる。皆駐車場に車やバイクを停めて池まで散策しているらしい。でっかい荷物を背負った僕は浮いている。
白駒池でいったんザックをおろし水場を探すが見つからない。小屋の前で娘とジュースを売っていたおじさんに訊ねると娘の方が些か形式的な口調で、水を入れてくるのでここにお金を入れてください、というようなことを言って僕の水筒を持って小屋の中へ入っていった。100円かな…と寄付箱にお金を入れて待っていると先程の娘が戻ってきた。ちょっと緑色なんだけど大丈夫なのか?!いやいや、単にビニールを通して見ているから周りの緑が映り込んでるだけだろ、と納得。
…おいしい水でしたよ。
バスを降りたところがすでに2000mを越えているので尾根に出るのに200mも登らないわけで、こりゃちょっと楽過ぎたなと悠々登っていった。

標準タイムオーバーで高見石小屋到着…

駐車場からここまで登ってきている人もいるようでけっこう混雑。高見石に登るのはやめて先へ進み、中山手前の展望台でひと休み。眺めは良いが冷たい風が強く吹いていて長居は出来ない。水を飲んで出発する。
この辺りから靄も晴れ日差しが肌を焼く。街で感じる太陽の日差しとは違った透明な日差し。久しぶりの感覚で気持ちがいい。
この辺りから人気はなくなってとても静か。途中の腰掛けられる岩の上で残っていたおにぎりを食べる。ぺちゃんこだ。
そもそもコンビニに行かないヒトなのでこれがどうなのかわからないが、シンプルな梅干しとか鮭とかがなくてわざび味噌だのなんだの(あと忘れた)と凝ったものしかなかった。地方限定おにぎりとかなんだろうか…、でも美味い。

展望台から見た東天狗岳と奥の硫黄岳(たぶん)

東天狗岳への登り


写真で見るとけっこうな登りのようですが、この辺りほとんど印象に残ってない…
寝不足だったからかな?
天狗岳は東と西とがあってすぐ目と鼻の先に西天狗岳山頂も見えているのですが、まだ余裕がないというか…あえて〜するということがまだ出来ないんです。これは今回すごく感じたことだけど、まだ僕の登山は目的地にたどり着くということのみをがむしゃらに求めているという感じで、道中楽しむということがまだ出来ない。
これは数をこなせば何とかなるものなのかどうなのか…

東天狗岳山頂

根石岳山頂


ここは両側に町が見下ろせる眺めの良い場所でした。
上空はけっこう風があるようでしたが、山頂はいたって穏やかじりじりと照りつけられたて暑いくらいです。
ここでまた軽食休憩。
前回は昼ご飯の時でもコンロを出して食事を作ってたんですが、これがけっこうタイムロスだと気づき(当たり前だ)、今回は昼食は携帯食で済ませてしまおうと思って用意してきたワケなんです。
この方が荷物も軽くなるしね。
ただ、やっぱり腹持ちは良くないですね。しばらくするとすぐにお腹がすくんで、ちょっとした休憩ごとに何かを口に入れてる感じになります…

ここから根石山荘に下ります。この辺りコマクサが咲いていたり小鳥があちこちぴょこぴょこ飛び回ってたりで平和なところでした。コマクサはあと一週間早ければ…という感じでした。

この日はオーレン小屋泊まりだったのでこのまままっすぐ下っていけば良かったのですが、何となく気分が良かったので夏沢峠の方を迂回していくことにしました。



切り株の上に生えたカップケーキのようなコケ。これが→



こうなる


きれいな緑色のコケが多くて気持ちの良い道でした。
途中で少しひらけたところがあってここでテント張っても好いね、という誘惑に駆られたりしました。
夏沢峠の山小屋の脇から今度は少し暗い道を下ってオーレン小屋に着きます。



夏沢峠へ向かう

今日のテン場


何時に着いたかな〜、ちゃんとメモしとくんだった。
まだ十分明るかったです。
受付に行って風呂のことを訊くと小屋の食事の時間に入れば空いてると教えてもらったので、先に、夕飯を食べてしまうことにする。
荷を減らしたいのでカレー。
3食入り業務用というのを買ってみたんだけどこれが結構うまい。ビールも売っていたんだけど、あまり飲みたい気にならず風呂上がりにでも飲むかと思っていたけどすっかり忘れていた。要らなかったんでしょうね。
食器は紙で拭いたもののやはりちょっと流したいなと思って小屋の方に行くとちょうど食事の用意をしている人が目の前の沢でそばを洗っているところだったので訊くとここで洗ってと言われる。いいのか?ってそばすごい落っこちてるし…、大丈夫なのか?
気になりつつも洗わせてもらう同じ穴のムジナ…
5:30になったので500円払って風呂に行ってみる。誰もいない!檜のふたを開けてざぶり…気持ちいい。ちょっとぬるめ。ぬるかったらつまみをいじって温度調節していいよと言われていたけど、なんとなくこの温度がちょうどいい。だんだん傾く日を眺めながらなが〜く入っていた。

上がって紅茶を飲んで歯を磨き、空いている台の上で立ちポーズ中心のヨガをやってからだをほぐした。ここは谷間にあるのに西側なので日が長い。

夕方は暖かいが…


しばしばUFO探しながら散歩したり持ってきた”天の光はすべて星”を読んだりして時を過ごす。
昨夜眠れなかったときに”幼年期の終わり”を読み終えて、なんかな〜って感じだったのでこれはどうなんだ有名どころ!

僕はテントの中にザックの中身をすべて出しておく方なのですが、他の人はどうしているんだろう…
これだと確かにしまうのが大変なんだけど今のところなぜかこうしてしまうのです。この日は暖かかったのでカバーもつけずに寝たんですが、夜中ものすごく冷えてきてからは僕のこの全部ぶちまけ作戦が功を奏し、朝になる頃には衣類などでぐるぐる巻きになってました。でもぐっすりという感じではなかったな…





editor's note
ようやく1日目が終わった…
こんなんで3日目までいけるのか…
要は慣れだ。がんばれオレ!

よくネットに山行記録載せてるひとはみんな結構下準備とか大変なことやってるんだな〜としみじみ…


2日目につづく…