山行記録

HAPPY BIVOUAC



あの壁を何に見立てていたのか

2012.10.12

■1日目
自宅(バイク)→勝沼IC→西沢渓谷駐車場〜鶏冠山〜木賊山〜甲武信岳〜破風山避難小屋(泊)


去年の夏にバイクの免許を取って以来山といえば近場への日帰り山行。
それはどちらかというとバイク+登山の予行練習のようなだったわけで、経験値と反比例するように達成感は減少していった。
そうして一年経ち装備も揃いそこそこ峠道にも慣れてきたので、前から目を付けていた奥秩父の甲武信岳に到る鶏冠尾根へのテント山行、そしてその道中に聳える第三岩峰を眼前にして自分がどっちの選択を採るのか知りたくて目指してみることにした。
ちなみに高速道路に乗るのも初めてである。
料金は高速を下りるときに払うものだと思い込んでいたためにインターの入り口でおじさんとしばらく無言で見つめ合ってしまった。500円!

では、山行記スタートです。



夜明け前に出発して噂通りの暗い中央道を走り、途中で霧が出てきたので談合坂SAで給油がてらしばらく休み、
明るくなってきたころ再び走りだし、勝沼ICで機械相手にあたふたと料金を払って一般道に下りた。
そこからメモを見ながら山へと向う。
途中にすごく雰囲気のある寺が右側に見えた。
以前登った乾徳山へ向かう分岐を通り過ぎ西沢渓谷に到着。
一番奥まった駐車場に停める。
バイク用の装備を袋に入れて残していく。
久し振りのテント装備はずしりときます。


紅葉で有名な観光地らしいのですが、今年は暑かったからかまだちっとも色付いていません。
甲武信岳への登山口を過ぎて目印の吊り橋です。



渡る途中これから登る鶏冠尾根が見えています。



渡渉地点です。
河原に下りてすぐのところなので迷うことはないと思います。



踏み跡もはっきり。しっかりとした看板まであります。



だいぶ上がってきました。



少し前から岩が出てきました。
このあたりまでで2時間くらいかかっています。
既にバテ気味…



岩を登って振り返ったところだと思います。



たぶんその前方。



少し先、ここからちょっと下ったみたいです。



カメラを少し右に。



今回のメインが見えてきました。



いきなりですが第三岩峰の途中です。
web上でよく見かける迂回路の看板のある写真は撮ってなかったみたいです。
なぜならこのとき既にケモノ状態だったから…

この岩が目にはいってきたときに特に怖いという印象が感じられなかったので躊躇なく登っていきました。
実はいまこの写真をじっと見て手に汗が滲んできてます。
恐怖心は自身の想像から湧き出してくるものだということですね。

現場では”ただそこに岩がある”ということのみです。



先ほどの写真の場所から見上げて…
こうやって写真で見ると分からないですが実際は結構とっかかりは豊富だったと思います。



ここで急な岩場は終わりです。



右下の隙間に分け入っていく感じで進みます。



振り返る。



国師?



踏み跡から僅かにずれているひらけたところに立っているので素通りしそうになりました。



これもわかりにくい。



またしてもいきなり木賊山山頂です。
鶏冠山山頂から二時間半近くかかっています。
石楠花勢力伸ばしすぎです。這うように進んだところもありました。ということはルートミスだったんでしょう。
折れない心、それだけです。
想像以上に長かった…
逃げるとドツボにはまったり、かといって強引に進むとすぐ脇に踏み跡があったり、いつの間にか自己との対話をしています。
ドMな方はぜひ行ってみてください。
尾根をひたすら北寄りに進むだけです。




甲武信小屋にはけっこう人が居ました。



ザックデポで山頂。
視界はガスでありませんでした。



木賊山を巻く道。とても歩きやすい。



こういう感じは好きです。



とにかく歩きやすい。と感じられる。



破風山避難小屋に到着です。
今夜はここに泊まります。
テントを笹の上に張るのは気がひけるので初の避難小屋泊とします。

もう日が暮れそうなのに誰も居ないのできっと一人きりなのでしょう…


ここは水場があるらしいので外に出るとなるほど看板が斜面の下を指している。しかし道がない!
踏み跡はあるが途中で途切れているのが幾筋かあるだけ
ここでも読図を要求されるとは…
小屋の左側から延びる尾根沿いに下っていけば見つかりそうだということで
膝丈の笹に覆われたけっこうな急斜面を下り始める。
下が見えないので何度も落とし穴に落ちる。
コッヘルとか落ちているのはきっと他の誰かもこうやって蹴躓いたんだろう。
しかしホントに道がなくなった。しかもかなりの急斜面。もはや鶏冠尾根以上。
登り返しのことを考えるとげんなりするがここまで来てしまった以上手ぶらでは帰れない。
やがて沢の音が聞こえてくる。しかし足下は踏ん張っていないとずり落ちてしまいそうな急勾配。
ホントにこの水場は使われているんだろうか…




看板には20分とあったが急斜面を滑り降り10分くらいでたどり着く。
思いのほかちゃんとした水場だった。ここ以外も幾筋か湧き出ていました。
たっぷり汲んで登り返す……



この斜面を!!




だいたい20分で戻ってきましたが、
あの急斜面を永遠と直登です!
明日の朝にしなくてホント良かった!



それなりの覚悟で向かってください…



小屋の中は真っ暗…



洒落た薪ストーブが使えるようになっています。
僕は寒かったらテントを張るので使いません。




この後一晩中鉄の扉がゴンゴンと鳴り響くホラーな一夜を過ごしました。
扉につっかえ棒をしないでくださいと注意書きがあったのはきっとみんなこの音が鳴らないように木の棒を差し込んだためだろうと思いました。

最初のうちは僕もびびりましたが、ルイジ・ノーノとか聴く人なんでじきに心地よい音に聞こえてきて熟睡できました。


editor's note
久し振りのタグ打ちに戸惑っています。
トップ絵がでかすぎたかも…
実はちゃんと横向きにするつもりで描きだしたのだった…

2日目につづく…