山行記録

HAPPY BIVOUAC



阿弥陀岳南稜 厳冬期テント山行

2011.02.21

■1日目
茅野駅(バス)→学林〜舟山十字路〜旭小屋〜立場山〜P1とP2のコル(テント泊)


雪山テント泊山行ということで阿弥陀岳南稜に行ってきました。

去年の雲取山からはや一年、二度目の雪山テント山行はどこがいいかといろいろ考えた挙げ句、移動距離がそこそこですみ、人とあまり出会いそうになく、そしてただ長いだけの山行はつまらないので何らかの核心部分というものがあるところ、ということで阿弥陀岳南稜を選びました。
自分のレベルに合うかはわかりませんでしたが(なにせピッケルはおろかアイゼンすら装着したことはない)、核心部分まで行ってみて駄目そうだったら引き返してどこかで雪見温泉とでも洒落込もうというゆるい計画で出かけることにしました。

ちょっとばかり着ていくものが心許ないなと思っていたらちょうど上野の方でセールをやっていたのでがっつり買ってきました。

おおよそのウェアリング
■top
Mammut - Visor Beanie
Patagonia - Guide Hoody
Mammut - 薄手のフリース
Patagonia - Capilene3 Zip-Neck
Icebreaker - メリノの190
■bottom
Patagonia - Backcountry Guide Pants
Icebreaker - メリノの200
Patagoniaの速乾アンダーパンツ
ウールの厚手ソックス
Scarpa Mirage GTX


やたらとPatagoniaが多いのは珍しく叩き売りになってたからです。
某ストアに似て店員が異世界人じみてて馴染めないところなのですが、製品の品質に関しては今回の山行でその性能を十二分に理解することができました。
ちょうどこの山行の頃、調査捕鯨の中止を決定した頃だったり、バラードの「楽園への疾走」を読んでいたりとそこかしこに繋がりめいたものも顕れていたりして…(アホウドリが還ってきたり)

あと出発前日に一時間ほどかけていくつもの丘を越えて自転車で食材を買い出しに出かけたときの筋肉痛を引きずっています。

では、改めて山行記スタートです。



茅野駅から美濃戸口行きのバスに乗ります。
平日なので本数が少ないです。乗客は僕を含めて三人でした。
本当は”四季の森”か”原村ペンション上”で降りるつもりだったのですが、この日はそこまで行かないとのことでした。


この看板を背にして歩きます


ここで降りたのは僕一人でした。
何となく気まずいような沈黙のなかで降りた気がしたのは気のしすぎだったのでしょうか


右側の道からバスで来て左の道を四季の森に向かって歩きます。
路面は朝には凍結していたようですが、この日は気温も高くすでに溶けていたようです。


ここが本来バスで降りたかったところです。セロリン号という乗り合いバスは来ているみたいですね。
左に曲がります。


バス停から道を挟んで反対側にある建物です。
別荘地のなかを行くのですが、薪割りをする人たちなどがいてとても優雅な時間が流れています。


ここはちょっと迷いましたが右です


前方に真っ白な山が見えてきました。


ここが舟山十字路です。
まっすぐ行っても良いようですが、旭小屋経由で行くので右へ曲がります。


学林のバス停からここまで一時間くらいかかっています。


水場です。かなり豊富に湧き出していました。
水はすでに背負ってきているのでここでは一口含むだけにしました。甘いようなおいしい水でした。


渡渉箇所がいくつかあります。


陰の中に入ります。この頃すでに荷物が重くてバテ始めてます。


そのためか舟山十字路から一時間もかかっていないのですがかなり遠かったような気がしました。旭小屋です。
当初の予定ではここで昼ご飯を食べてアイゼンを装着しようと思っていたんですが、腰掛けるところもなく、いやあるにはあったんですが、何となく気が進まず先へ行くことにしました。

ここから尾根に上るのですが、小屋の裏手からという情報しかなくちょっと迷いました。
すぐ裏手に向かうのではなく小屋の前を横切っていくらしくトレースがついていたので辿って行くとだんだん登り始めました。


太陽の当たる斜面なので雪がグズグズしてて登り辛くここでアイゼンをつけると同時に昼食にしました。
といってもかなり急斜面なのでまったくゆったりできません。


雪と砂利と岩のミックス


稜線には意外なほどすぐに出ました。
とても良い雰囲気で思わずにやりとしました。


トレースもしっかりついています。


え〜とどこだ?
立場山の山頂を過ぎたあたりでとってます。ここまでかなり長かったです。


阿弥陀岳が見えてきました。このときもう4時になってます。
そろそろ今日のテン場を探さないと…


青ナギ…かな?
ここの直前に整地されたテン場が二箇所ほどあったのですがもうちょっと先に行っておきたい気がして通過してしまいました。
あとで激しく後悔しました…


南稜上は日照時間が長そうです。


なのでもうちょっとがんばってみようと…


阿弥陀近すぎ!ここまで来る予定じゃなかったです。
でも青ナギを過ぎてからは急登の連続でテント張るスペースが見つからなかったんです。


たしかP1〜P2間に張れるって情報があったような…


ここにする!
風紋ついてて風の通り道なんだろうけど…


北ア方面に夕日が沈みます。


少し先に行って振り返っています。
とてもきれいで穏やかな夕日でした。


木の隙間から僕のザックが見えています。
まだテント張っていないですね。もう6時です。


今夜は重たい米を消費するためにカレーにします。

テントの中で脚が攣りました。
立場山までがだらだら長く、青ナギから先が長くて急でした。

テン場としては青ナギ手前の小高いところがふた張りできるくらいになってて一番適地じゃないかと思いました。風向きによってはどうかと思いますが…
青ナギ過ぎてからの樹林帯にも張れそうでしたが一人用じゃないときつい感じでした。
スコップ持ってる人はどこでも張れるんでしょうが、僕はラッセル泥棒兼整地済テン場泥棒なんで右往左往ちゃった訳なんですけどね…
最終的には自分で踏み固めましたが、傾いてるうえに防風性も危うい感じで、夜中から明け方にかけて結構強い風が吹いたときにはひやひやでしたので、早めにテン場を決めてしっかりと整地することをお勧めします。
適当な整地でもテントが飛ばされなかったのは、ペグが自作の竹ペグだったからなのかもしれません。これは前述の自転車による買い出しの時にホームセンターで加工室を拝借して作っておいたものなんですが、長さ15センチほどにもかかわらずよく利いてくれました。雪質にもよるのでしょうがピッケルでやや深めに掘って埋めておけばちょっとやそっとじゃ抜けません。そのため翌朝回収できたのは半分ほどでした…
この日の夜は風がけっこう強く吹いたので何度か目が覚めたのですが寒さで眠れないということはなかったように思います。寝袋の入り口が冷たかったので呼気が少し凍結していたかもしれませんが、寝袋を濡らすほどではありませんでした。



editor's note
今回は写真多めでスタイルを変えてみましたがいかがでしたでしょうか。
しかしカメラのアスペクト比を4x3に戻すタイミングを完全に失してしまったようだ…

2日目につづく…